資格取得のメリット

資格は目的ではなく、本来の目的を達成・実現するための手段であると述べました。では、その手段である資格がどのように機能し、みなさんにどのようなメリットをもたらすのかを考えてみましょう。

まず、資格取得のもっとも大きな理由となるであろう、就職、転職時のメリットから考えてみることにします。例えば、保険業界や金融業界への就職を目指す学生がFP資格を取得していた場合、未取得の学生と比べ有利に就職戦線を進めていけることは間違いありません。活躍したい業界が決まっている学生の方は、是非ともその業界で有効に機能する資格取得を前向きに検討して下さい。

では、一方の転職時はどうか。この場合、単に資格を取得していれば有利となるかといえば、そうは言い切れません。企業が中途採用の対象とするのは即戦力に他なりません。簿記資格は未取得ながら経理経験が5年ある人と、簿記資格を取得していながらも経理兼のない方では、前者の方がやや有利となる傾向にあります。例えば、不動産業界入りを希望し、以前は他の業界で営業経験がある場合、宅建を取得し転職活動に望むなど、転職時はそれまでのキャリアをより魅力的に見せる資格を取得する必要があるようです。

企業内・独立にもメリットを

企業内でのキャリアアップを目指す場合も資格は有効に機能します。日本企業も、今や報酬額や昇進は勤続年数に比例するものではなく、いかに成果を上げたかが重視される実力主義へと大きく舵を切っています。例えば、コンサルタント会社であれば、税理士資格や社労士資格といった実務に有効に機能する資格を取得するなど、所属企業に有益となる資格を取得し活躍の場を広げることが、キャリアアップにつながることは間違いありません。

また、将来的には独立開業を目指すという方にも資格は大きなメリットとなります。法律でその業務を独占で行うことを許された〝独占業務資格〟は、何も弁護士や医師といった資格に限られてはいません。行政書士や社労士、宅建も同じく国家資格であり独占業務資格です。

例えば、お花屋さんはその流通ルートさえ確保できれば誰もが開店できます。しかし、役所への書類申請は行政書士の肩書きが無ければ行えません。独占業務資格を取得するということは、独立開業を目指す方にとって大きなメリットをもたらすといえるのです。

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